『治療の時代から、社会参加の時代へ』
当法人、「医療法人 西江こころのクリニック」は、平成20年4月春日市に、地域の精神疾患を持つ患者様の治療を目的とする心療内科・精神科クリニックとして、開業致しました。
時代や地域のニーズが後押ししたこともあり、みるみる患者様が増加し、それに伴い、スタッフも増加。今では、法人スタッフ数約30名という大所帯となりました。
長く続いた統合失調症(旧 精神分裂病)の時代から、うつ病、パニック障害、不安障害、双極性障害、発達障害の時代へと変遷し、治療法も薬物療法中心だった時代から、精神分析療法、森田療法、対人関係療法、認知行動療法、行動分析療法などの精神療法が併用されるようになり、治療の幅が広がってきています。
当院では、薬物療法、精神療法に加えて、カウンセリング、訪問看護、精神科デイケア、病診連携等を導入することで、患者様のニーズを的確に捉え、より立体的に診療することができるようになりました。
医師、看護師、保健師、臨床心理士、心理カウンセラー、精神保健福祉士、社会福祉士、医療事務等の精神科領域の有資格者が病状改善を目指して、「多職種によるチーム医療」を実践しております。
また近年、精神科診療の目標がさらなる変化・進化を遂げようとしています。
診断・治療に終始した時代から、治療しながら社会に出て、組織や地域に貢献する時代へ。すなわち、
「治療の時代から、社会参加の時代へ」
今まさに変わりつつあるのです。
『多機能型精神科診療所を実現し、地域の精神保健福祉の発展を目指す』
当法人では、社会参加を目指す患者様のサポートを目的として、平成29年11月、精神科デイケア「ココスタ」、就労移行支援「ココリエ」を開設致しました。
「ココスタ」では、患者様の居場所を作ったり、生活リズムを整えたり、就労の準備をしたり、趣味を楽しんだりすることで、自分のペースで社会参加を進めていくことを目指しております。
看護師、臨床心理士、心理カウンセラー、ピラティス・筋トレインストラクター、アナウンサー、調理師、野菜ソムリエ、華道・茶道・着付けの有資格者等、様々な分野の職人が利用者様をサポートしております。
テーマは「それぞれの社会参加を目指して」
「ココリエ」では、就労経験のある方もない方も、就職を目指して一緒に就労訓練を行い、自己理解を深め、自分の適職を探し、社会人としてのスキルを高めることで、積極的に社会参加を進めていくことが目標となります。
サービス管理責任者、職業指導員、就労支援員、生活支援員、精神保健福祉士、社会福祉士等の有資格者がこれまで地域の障害福祉サービスに携わってきた経験を生かし、システム化された就労訓練プログラムを実施しております。
テーマは「必要とされる働き方を目指して」
さらに、平成29年5月より、厚生労働省と福岡県からの委託事業として、福岡県内の発達障害の傾向のある大学生および大学院生の修学支援モデル事業「ココふわ」を立ち上げました。(※「ココふわ」は令和2年3月31日に終了しました
臨床心理士、精神保健福祉士、社会福祉士による就活支援プログラムを実施することにより、修学および就職において、高評価を得ております。
このように、当法人では、これまでの精神疾患の治療に加えて、患者様の社会参加を積極的にサポートする「多機能型精神科診療所を実現することで、地域の精神保健福祉の発展に貢献したい」と考えております。